kt3k 日記

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ヴァサンタティラカ

perry_primer


Perry の教科書も終わりに近づいて、
練習問題で、いつもは Sloka があるところに
今回はいつもと違う韻律の詩があった。
これは何ですかと聞くと、先生はヴァサンタティラカだという。
ヴァサンタティラカとは何でしょうと聞くと、
次の韻律規則が黒板に書かれた。
G G L G L L L G L L G L G G (L = laghu = 短音節、G = guru = 長音節)
これの4つの繰り返しがヴァサンタティラカだという。
サンスクリットには何百もの韻律の種類がある
というのに、どうやってそれを記憶しているのか
と聞くと、次の文による定義を記憶しているのだという。

उक्ता वसन्ततिलका तभजा जगौ गः
uktA vasantatilakA tabhajA jagau gah.


訳:ヴァサンタティラカでは、TA BHA JA JA GA GA が言われる。

TA BHA JA JA GA GA は、意味のある言葉ではなくて、
各音節の長短の順列に付けられた記号の羅列だという。

TA = G G L
BHA = G L L
JA = L G L
GA = G

と定義されていて、
これを並べると


G G L / G L L / L G L / L G L /  G    G
TA BHA JA JA GA GA


となって、上のヴァサンタティラカの定義を復元することができる。
音節の長短の順列の名は次のフレーズで記憶するのだという。

यमाताराजभानसलगम्
yamAtArAjabhAnasalagam


これを見ながら、yaから3音節数えると、L G G(yamAtA)となる。
つまりこれが、L G G という音節の名称が ya であることを意味するらしい。
同様にして、以下のように音節の名前が定義されていることが分かる。

ya = L G G
ma = G G G
ta = G G L
ra = G L G
ja = L G L
bha = G L L
na = L L L
sa = L L G

la = L
ga = G

(la と ga は特別)

こういう記憶の仕方が、chandasutra (of pingala) という書物にまとめられていて、
今でもそこにある知識が利用されているらしい・・・

ちなみに、実際の vasantatilakA は以下

निन्दन्तु नीतिनिपुणा यदि वा स्तुवन्तु
लक्ष्मीः समाविशतु गच्छतु वा यथेष्टम।
अद्यैव वा मरणमस्तु युगान्तरे वा
न्याय्यात्पथः प्रविचलन्ति पदं न धीराः॥

nindantu nItinipuNA yadi vA stuvantu
lakSmIH samAvizatu gacchatu vA yatheSTam
adyaiva vA maraNam astu yugAntare vA
nyAyyAt pathaH pravicalanti padaM na dhIrAH


世の中を知ってる人に褒められたり、あるいは責められたりしても、
幸運の女神が、勝手に、近寄ってきたり、離れていったりしても、
死ぬのが今日だったり、ユガの終わりであったりしても、
意志の強い人間は正しい道から一歩も踏み外すことが無い。

追記:
同じことが書かれてた
ttp://nitaaiveda.com/All_Scriptures_By_Acharyas/Verses/Bhagavatakhila-Vritta-Nirnaya.htm

追記:
chandasutra of pingala (pingalaachandasutra)
を借りてきて調べてみたところ、
上の vasantatilakaa の定義

उक्ता वसन्ततिलका तभजा जगौ गः ・・・ (*)
uktA vasantatilakA tabhajA jagau gah.


そのものは載っておらず、
少し別の形で載っていた、

そのことをディワカラ先生に質問したところ、
(*) の形は、それより後になって派生した chandasutra の別ヴァージョン
に載っている形だそうで、それ自体が、vasantatilakaa の1パーダになっている
より便利な形だと教わった。(数えると確かに vasantatilakaa になっている・・・
こうなっていると、たとえば、上の韻文を一行歌った後に、
nindantu nItinipuNA yadi vA stuvantu
uktA vasantatilakA tabhajA jagau gah
と、くっつけて歌ってみることによって、韻律が確かにあっていることを
確認できるので便利なのだという。
上のような定義(the difinition of the metre in its own metre)が書かれている、
chandasutra の別バージョンは chando manjari という名の書物
なのだそうだけど、この本に関する情報がなかなか見つからなくて困る・・・

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